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桜蔭塾 第8回講座

1月29日(土)

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内田 伸子 先生 「AIに負けない子育て」~ことばは子どもの未来を拓く~

桜蔭塾 第8回講座
桜蔭塾 第8回講座

♦日時

2022年1月29日 14:00 JST

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♦テーマ

「AIに負けない子育て」

~ことばは子どもの未来を拓く~

申し込み期間: 12月15日(水)~1月23日(日)

♦内田伸子先生からのメッセージ

 「ヒト」から「人」へ、そして「人間」へと進化する過程で、ことばと創造的想像力、そしてリテラシーを使いこなす能力を身につけた。この過程で、人間は自然知能(ナチュラル・インテリジェンス)を最高水準にまで進化させた。これによって私たち人間は最高水準の自然知能をはたらかせて、環境に合わせて自分を変えるだけではなく、自分や未来の子どもたちに合わせて環境を変え、新たな価値を主体的に創造しつつ生きている。

 AIの技術が発達すると、暗記能力で対応できる仕事や単純作業の仕事はAIにとって代わられると予測されている。AIに負けない力は、乳幼児期から児童期、青年期にかけての子育て・保育・教育で育まれる。乳幼児期から児童期にかけての発達課題はAIに負けない力を育むことである。そのために親や保育者、教師ははどのように子どもに向き合ったらよいだろうか。第1に、子どもに寄り添い安全基地になること、第2に、他の子と比べず、その子自身の進歩を認め、「3Hのことば」(ほめる・はげます・ひろげる)をかけてあげること、第3に、生き字引のように余すところなく定義や説明を与えないこと、第4に、禁止や命令ではなく、提案すること、第5に、子ども自身が考え、判断する余地を残してあげることである。子どもの主体性を大切にかかわることを通して、自分で考え、判断し、工夫する力―AIに負けない力が育まれる。

♦プロフィール

【現職】 IPU・環太平洋大学教授,順天堂大学客員教授,

お茶の水女子大学名誉教授,十文字学園女子大学名誉教授.

【専門分野】発達心理学,言語心理学,認知科学,保育学.

【履歴】お茶の水女子大学文教育学部卒業,同大学院修了,学術博士(Ph. D. in Psychology)

お茶の水女子大学大学院教授, お茶の水女子大学理事・副学長,

2012年~筑波大学常勤監事, 2019年~現職.

【主要著書】『子どもの文章―書くこと・考えること』(東京大学出版会,1990),

『まごころの保育―堀合文子のことばと実践に学ぶ―』(小学館,1998),

『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店,1999),

『発達の心理―ことばの獲得と学び』(サイエンス社,2017),

『子どもの見ている世界―誕生から6歳までの「子育て・親育ち」』(春秋社,2017),

『AIに負けない子育てーことばは子どもの未来を拓く』(ジアース教育新社,2020)他多数

【受賞歴】城戸奨励賞(日本教育心理学会,1978), 読書科学研究奨励賞(日本読書学会,1980)

読書科学賞(日本読書学会,2000), 磁気共鳴医学会優秀論文賞(日本磁気共鳴医学会

,2006)国際賞功労賞(日本心理学会,2016), 文化庁長官表彰受賞(文化庁,2019),

心理学名誉会員(日本心理学会,2019)など.

【社会活動】NHK「おかあさんといっしょ」の番組開発・コメンテーター,ベネッセの子どもチャ

レンジの監修,しまじろうパペットの開発,創造性開発の知育玩具「エポンテ」シャ

チハタとの共同開発など.

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