top of page

桜蔭塾 第13回講座報告

お茶の水女子大学理事・副学長 

石井 クンツ 昌子 先生

「家庭内性別役割分業から考える男女平等参画」

​〜男性の育児・家事に注目して〜

第13回講演には、お茶の水女子大学理事・副学長の石井クンツ昌子先生をお迎えして、「家庭内性別役割分業から考える男女平等参画〜男性の育児・家事に注目して〜」をテーマにご講演いただきました。受講者は38名、20代の受講者がいつもより多く、若い人の関心の高さを感じました。

石井先生.png

 日本語の「ジェンダー」と英語の「Gender」の違い、「男らしく」「女らしく」と幼いころから無意識に刷り込まれた性役割、日本人夫婦に多いレポートトーク、お互いで共感し合うラポートトークの大切さなど盛沢山に語ってくださいました。男らしさ・女らしさではなく、「自分らしさ」を大切にして、ジェンダー差別・格差に敏感に反応してほしい、個人・職場・行政などが連携・協力し一丸となって男女平等の実現を目指すことが必要だと結ばれました。

 ご自身のエピソードや豊富な研究結果を明快な語り口でお話くださり、ジェンダーについて理解がより深まりました。石井クンツ昌子先生、興味深いご講義を本当にありがとうございました。

★受講者からの感想★

・本音で語られるクンツ先生の爽やかさが素敵でした。

 

・男女共同参画について興味あるテーマだったので、石井先生の講義は勉強になりました。また、伝統的な性別役割分業意識を変える視点を整理されて話され、明確に理解できました。

 

・先生の明るいお人柄がよく分かるお話で、終始楽しく聞かせていただきました。働く女性の育児に関する研究についてのお話は、今後働きながらの出産や育児を考える方にとって励ましになる内容だったと思います。

・わたしは田舎で育ち、子どもの時から周りの大人に植え付けられた性役割の価値観に、大人になってから苦しむ場面が多かったと感じています。結婚して子育てをしながら年齢を重ねた今、改めて考えてみたくて参加しました。 これからは性別だけにとらわれず、自分らしく、柔らかな価値観をもってこれからの時代を生きていきたいと思いました。

 

・大変わかりやすく、先生ご自身のエピソードが楽しくてあっという間の時間でした。ジェンダーについてこれからも考えていこうと思いました。ありがとうございました。

ill06.jpg
ill04.jpg

・何気なく使われている性別の役割を持っている言葉が多く、意味を意識しないで使っている人も多いと思いました。母親役割神話にも注意しないといけないですね。

 

・石井先生のご自身の体験を交えながらのお話に引き込まれました。お掃除が苦手とおっしゃられたことに、私自身も好きではないので、とても共感いたしました

 

・ジェンダー問題は日々改善されているとは思いますが、世間はまだまだ、厳然たる固定観念に縛られております。これからも、研究結果に根差した意識改革をどうぞよろしくお願いいたします。

・もう子育ての大変な時期は過ぎてしまいましたので、自分の子どもや後輩に伝えられるようにしたいと思いました。

・自分自身もほとんどワンオペの共働きで定年まで過ごし、また、娘・息子両方とも共働きで子供がそれぞれ2人いますので、身につまされるテーマでした。政治施策や行政システムや社会の固定観念などの困難さは私たちの時とあまり変わらないように思います。これからですね!特に幼児教育から大学までの学校教育で、性教育も含め今回のご講演のようなジェンダーをとりあげた教育カリキュラムが必要ですね。有難うございました。

【桜蔭塾に対する感想・ご要望】

・いつもお世話下さってありがとうございます。今後もお茶の水らしい講座を期待しております。

・いつも興味深いテーマをありがとうございます。遠くに住んでいる同級生も誘います。喜ぶと思います。

・初めて参加でしたが、Zoomで行われると参加しやすいです。これからも参加したいと思いました。

bottom of page