桜蔭塾 第14回講座報告
第14回講演では、本学卒業生フリーアナウンサーの五戸美樹さん(H21言語文化学科卒)をお迎えして、「声が良くなる話し方~普段の声をもっと素敵に~」をテーマに、明日から使えるトークスキルを教えていただきました。
本学卒業後、ニッポン放送に入社、現在はフリーアナウンサーとして活躍する五戸さん。トーク講師としても定評があり、一般の方からタレント、ビジネスパーソン、学生にと幅広い方を対象にそのスキルを伝授しています。実は、「良いトーク」とは、内容、話し方、声……など複数の要素から成るとのこと。今回は、複数の要素の中から、特に「声」に注目した内容を取り上げていただきました。
講演では「声」に関するいくつもの思い込みを、理論的な知識を背景にわかりやすく解説。声を発する際の声帯の動画も見せていただき、普段意識することのない「声」の不思議を実感することができました。また、「良い声」に欠かせない表情筋を鍛えるストレッチは、まさに明日から使えるスキルです。参加者の皆さんは、おそらく画面の向こうでストレッチに励んでくださったことでしょう。
今回の講演には、現役の大学生も多く参加。参加者の3分の1が在校生でした。就活にも活かせる内容に、不安も少し軽減されたのではないでしょうか。
80名ほどの参加があった今回の講演。聞きやすい声と参加者を惹きつけるトーク術、随所にユーモアを取り入れたわかりやすいレクチャーは、さすがアナウンサーと思わせるものでした。
五戸美樹さん、興味深いご講演を本当にありがとうございました。
★受講者からの感想★
・五戸先生のお人柄がよく表れたご講演で、大変楽しく学ぶことができました。どうもありがとうございました。ご講演にあった「心技体」を意識して、日々リラックスしながら改善していきたいと思います。
・聞いている人のことを思いながらお話ししていることが伝わってきて、最初から最後まで嬉しい気持ちで聞いていました。スピードがあっても聞きやすい話し方が素敵です。話し慣れているのに慣れを感じさせない、プロだなと思いました。
・自分の声が低く、あまり好きではないと思っていましたが、無理に高くする必要もなく、自然体で話すのがよいとわかり、自信が持てました。
・話し方のプロなので当たり前かもしれないが、声、話し方の素晴らしいことに感動した。
・「高い声の方がよい」「一音一音はっきりと話すべき」といった都市伝説が音声学の観点から覆されたのが面白かったです。
・よい声を出すための腹式呼吸とストレッチ体操が参考になった。
・俗説を実演で覆し、普段の声が「良い声」である可能性が高いことを伺い、自信をもつことができました。
・こもって通らない声を少しコンプレックスに感じていたのですが、自分が持っている声の良いところを磨いていきたいと思うようになりました。まずは力まず滑らかに発音すること、適度な抑揚をつけて話すことを意識して慣れていきたいと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。
・五戸さんが大変な努力をされていらしたのだと思って勇気づけられました。
・活力ある講師のお話で、元気も分けていただきました。
・対象者が就活生中心で 79歳の私は門外漢でしたが 実に楽しかったです。
・内容はもちろんのこと、講演の構成の仕方や話し方まで、勉強になることばかりでした。
・就活向けに面接での話し方などが盛り込まれていたのが良かったです。また本や参考動画など様々な情報を教えていただけたのもよかったです。五戸さんのボイストレーニングレッスン受けてみたいと思いました!
・良い声を発することは、身体的健康状態を保つことにもなり、自分の性格を自尊しながら、 他者と対話することであると理解でき、若い就活生のみならず、シニア世代の生き方の 自信に繋がると大いに励みになりました。
・単なるノウハウではなく、発声の仕組みから教えてくださって、勉強になりました。また講師の五戸さんは、親しみやすい魅力的なお人柄で、あっという間の楽しいひとときでした。
・五戸さんの明るく知的で親しみやすいお話にたくさん元気をいただきました。