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桜蔭塾 第19回講座報告

埼玉医大病院東洋医学科鍼灸師・桜蔭会会員

田口 知子 

東洋医学を知って毎日イキイキ

 第19回桜蔭塾では、お茶の水女子大学理学研究科物理学修士課程を修了、大手電機メーカーで技術者として27年間研究開発業務に従事され、ご退職後に鍼灸師として新たな道へ進まれた田口知子さんをお迎えしました。

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 初めに鍼灸道具についての詳しいご説明、鍼灸治療のメカニズムと適用疾患についてお話しくださり、鍼灸に対する理解を深めることができました。東洋医学について、その考え方である「人体の生理現象を引き出して正常化させる」ということに、西洋医学との違いを教えていただきました。

 また、2022年にWHOにおいて伝統医療(中国・韓国・日本の漢方・鍼灸)の疾病分類が新たに採択されたことも紹介いただき、健康管理には西洋医学と東洋医学それぞれの特徴を知りどちらも必要なものであり、症状や自分自身の身体の状態を考えながら使い分けていくということの大切さを理解することができました。

 「同病異治(同じ病気でも治し方は異なる)」、「異病同治(異なる様々な症状も同じ原因から来ると考えて治療する)」という病気のとらえ方と治療も印象的でした。それを踏まえ自分の不調原因のタイプを知り、自分に合ったケアをしていくことはとても説得力のあるもので、タイプ別に生活面、食事等の留意点があることも興味深かったです。

 カメラを回しての鍼灸道具の説明、鍼の実演、ツボの探し方の説明は、Zoom参加の方にも分かり易く、理解を深めることができました。今日からのセルフケアにすぐに役立つ盛りだくさんの内容でした。

 技術者として長らくご活躍された後に、更にセカンドキャリアとして新たに鍼灸師の道を究めていらっしゃるその意欲的なお姿そのものにも、大いに刺激をいただきました。おおらかな笑顔と滑舌の良い口調でのご講演はとても聴きやすく興味深く、あっという間の90分でした。田口知子さん、本当にありがとうございました。

★受講者からの感想★

・初めてzoomの講演会に参加したが、その場にいる様な感じだった。

・参加者への質問とその結果をリアルタイムに共有できたり、自分の未病タイプをその場でチェックしたり、カメラの移動で会場からの実演もしっかり視聴できて、とても工夫された構成でとても興味深く、充実した企画でした。 チャット欄への質問も多く、本日のテーマは参加者の関心がとても高かったことを実感しました。資料もダウンロードできてありがたかったです。 盛りだくさんの内容を手際よく進行された司会者をはじめ、スタッフの皆さんのチームプレイが素晴らしかったと思います。

・講演内容(資料、話し方、実物、実演)、全てが素晴らしかったです。90分があっという間でした。先生のご経歴にも圧倒されました。

・西洋医学を否定するのではなく、東洋医学と西洋医学のそれぞれの特徴をとらえながら、未病という概念でのケアを考えていくことに興味を惹かれました。

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・自分の未病タイプを知り、セルフケアの方法を実演も含めて教えていただけて有意義な時間でした。

 

・各人のタイプに応じてオーダーメイド的な対応をする東洋医学に興味を持ちました。

 

・先生の施術を受けてみたくなりました。家族にも伝えたい内容が盛りだくさんでした。

 

・今後受けてみたいと思っており、事前知識が得られてよかった。

 

・講師の先生はとても親しみやすくユーモラスな語り口で、終始とても楽しく聞くことができました。

 

・田口先生の第二の人生の鍼灸師としての歩み、エネルギッシュな生き方に感銘を受けました。

 

・田口先生のエネルギーを見習いたいです!

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