桜蔭塾 第22回講座報告
第22回桜蔭塾では、ジャーナリストで桜蔭会会員の多賀幹子氏をお迎えし「英国女王の品格」をテーマにご講演いただきました。英国王室のイメージに合わせた赤いバラのお召し物で登壇くださいました。会場とZoomのハイブリット配信で約70名が受講しました。
ジャーナリストとしてご活躍の多賀さんは、イギリスでの取材をもとに、2022年に亡くなった英国エリザベス女王について楽しいお話を語ってくださいました。戴冠なさる前の女王の生い立ちから70年におよぶ在位期間でのエピソードなど、チャーミングで人間的で誰からも愛されたエリザベス女王を垣間見ることができました。女王としての外交では、世界中からの来訪者にお会いになったそうで、「君臨すれども統治せず」の言葉通り、世界を見守っていた女王だったそうです。
多賀さんのご著書「英国女王が伝授する70歳からの品格」の中の女王の名言をたくさん紹介してくださいました。特に、国連でスピーチした「リーダーシップの持つべき特性は、努力・才能・洞察力・熱意・インスピレーションであるが、そのすべてを持ち合わせた人はまれであり、それぞれの人の持ち味を見抜いてまとめ、一つの目的に向かって歩み、物事を成功させる人がリーダーとなるべき人である」という言葉は印象的でした。
さらに、女王の健康法やファッションについてもお話しいただき、あっという間に終了の時刻がきてしまいました。多賀幹子さん、大変素敵なお話をありがとうございました。
★受講者からの感想★
・女王陛下のスピーチやユーモアの部分について、ご著書を読みたいと感じました。
・「愛国主義とは」についてのエリザベス女王の言葉が一番印象に残りました。
・3人に1人は女王に会ったことがあるというエピソードに大変驚きました。70年の努力に敬意を感じました。ユーモアセンスやスピーチもすばらしいですね。
・エリザベス女王が人を傷つけない言葉選びが素晴らしい
・エリザベス女王の言葉で「本当の愛国心とは他者の愛国心を排除しないこと」が心に残りました。
・女王のおかげで、英国では、3人の女性が首相になったこと
・女王様が大好きで、様々なテレビ番組やネット記事を見ていますが、女王様が国民(出会う人全て)を如何に大切に思ってくださっているのかを、挨拶の終わり方や服装のエピソード等で具体的に伺うことができ、嬉しくなりました。 ありがとうございました。
・テレビ番組でお話を伺うことがありますが、今日は直接お話を拝聴できてうれしかったです。多賀さんのお話を通じて、エリザベス女王のファンになりました。
・エリザベス女王の70年という長い期間、成り立ち、仕事、 人柄、健康法、ファッションなど、生涯が良くわかり、歴史に残る女王だと再認識しました。
・多賀さんの語り口が好きで、テレビに出ておられるときはよく拝見します。間近で拝聴できる貴重な機会をありがとうございます。
・コロナ禍も始まったばかりで、未知のウイルスへの恐怖に人々が怯え、不安でたまらなかった頃、エリザベス女王が発表したメッセージが今でも忘れられません。We will meet again. という言葉からは、長い在位期間の中で何度も困難を超えてきた女王の強さと優しさ、忍耐が伝わってきました。アメリカの大統領選挙といった、国を率いる者の「品格」が問われる機会が再び巡って来た今、女王の人柄、品格は思い出されるべきものだと、今回お話を伺ったことで改めて強く思いました。
・エリザベス女王が、いかに素晴らしい方だったかを改めて知りました。多賀さんのご本を読んでみたいと思います。
・もともと王室、皇室に興味があったので今回の講演はとても興味深く面白かったです。